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北区寺院情報センター

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仏事Q&A

仏事に関するよくある質問についてお答えします。

Q. 享年と行年どちらがただしいですか。

 A.  お墓参りに行かれた時に、石碑に故人の名前と並んで記されている、亡くなった時の年齢が「享年」あるいは「行年」となっていることに、気付かれることでしょう。 「享」は「享(う)ける」ということです。だから、享年と呼ぶのは、人として生きた年数を、賜ったものであり、授けられたものであるという考え方に依るものです。「行」は仏教で言う「行」だと言われます。修行です。それで行年とは、修行をした年数ということになり、人生を修行に譬えているのです。人として生命が尽きた時は、行き先の心配はいりません。阿弥陀様が引き受けてくださいます。享年も行年も、お浄土に生まれるのを待ち受けていた年数でもあるのです。

Q. 初盆にはどのようなお供えをすればいいのですか?

 A.  浄土真宗ではお盆用に初盆棚や霊供膳を特別に用意し、精霊流しを行う必要はありません。 なぜなら、故人は阿弥陀仏の浄土に往生し、いつでもどこでも私たちを見守り導いてくださっている仏様です。 お盆の期間にだけ戻ってくるという仏様ではないのです。 迎え火や送り火を行わず、普段通りのお供えをし、また、季節的な物をお供えしても構いません。

Q. お仏飯は必ず白いご飯でないといけないのでしょうか。 

 A.  正信偈のお経の中に、「分陀利華」という言葉が出てきますが、白い蓮の華という意味で、信心の人を、清らかな白蓮華のような人だと譬えられています。お仏飯は、白い蓮を表現したものです。しかし、炊き込みご飯を炊いた日は、お仏飯用にと、別に白いご飯を炊くこともできないでしょう。言うまでもなく、お仏飯は仏さまが召し上がるのではありません。お陰様で今日もこうして食べていくことができるという感謝の心を、お仏飯という形で捧げるものです。だから自分が口にするより先に炊きたてを仏さまに捧げるのです。感謝の心でお供えし、自分で頂く。これが日暮らしの中の仏教であり、お念仏の世界です。 

Q. 蝋燭には西洋ローソクと和ローソクがありますが、どう違うのでしょうか? 

 A.  まず、作られている原料が違います。西洋ローソクは、パラフィンと呼ばれる炭化水素化合物で出来ています。和ローソクの原料は高級品は100%ハゼの実が使われています。ハゼは数量的に限りがあり、ハゼと成分が似た植物が使われています。いずれにしても植物性の固形物です。どちらも炎と共に煤がでるのは、しかたがないのですが、和ローソクは、お仏壇の金箔に付着した場合、パラフィンの煤よりダメージが少ないこと。又、燃え方が独特で炎が千変万化の表情を見せることです。ただ困ることは燃えた後芯が残るので、芯をこまめに切る必要があります。ちなみに和ローソクは仏具店などの専門店に置かれています。 

Q. 焼香は何回つまんだらいいのでしょうか? 

 A.  右手で香を一回だけつまみ、頂かずに火中に薫じます。 

Q. お仏壇はいつ求めたらいいのでしょうか? 

 A.  世間では、"死人が出るまで仏壇を買うな。""仏壇を買うと縁起が悪い"いう人がいますが、とんでもない話です。仏壇は、精神的な意味で、家の中心、心の鏡であり、新しく家が建ち、新たな生活単位(所帯)が発足するにあたって、欠けてはならぬ大切なものです。そういう意味では、早い目に阿弥陀様をご安置したほうが、望ましいでしょう。 

Q. 女性は、五七日で満中陰を済ませなければいけないのでしょうか? 

 A.  地方によっては、女性の場合、五七日で満中陰をするところがあります。これは、男性に比べて、女性を軽くあつかった昔の考え方が、根底にあるようです。習慣や迷信に迷わされずに、男女平等に七七日.四九日を以て満中陰とすべきでしょう。 

Q. 納骨はいつすればいいのでしょうか? 

 A.  満中陰がすめば、中蔭壇を取り払います。お仏壇の荘厳も平常にもどします。そして、遺骨はこれ以後、適当な時期にお墓や大谷本廟に納骨します。ただし、せめて一周忌までお骨を家に置いておきたいと願われる場合には、それでもよろしいのです。

Q. 七日参りはしないといけないのでしょうか? 

 A.  近年七日参りをせずに、満中陰だけをするひとが多くなってきました。色々な諸事情により、七日参りを省き、葬儀式から49日経過してから、初めてのお勤めに行くことが多くなりました。愛する人を亡くし、諸行無情の教説を身にしみて味わい、人生の悲しみを痛感している時こそ、故人を通してお念仏のみ教えを心から聴聞して頂きたいものです。お寺と初めて御縁を結ばれた方は、七日参りをしながら、仏事ごとの御相談を受け、迷うことなく正しい作法と教義を伝えることが、住職の仕事でもあるのです。